今回のオート上海2005(上海モーターショー)は、まるで「カロッツェリアのショー」だ。会場内を回っているとイタリアの有名カロッツェリアの関係者をあちこちで見かける。おそらく、外資と提携していない中国の民族系メーカーが概念車(コンセプトカー)のデザインをカロッツェリアに依頼しているのだろう。三菱自動車と提携する湖南長豊汽車のブースにもSUVの概念車があった。ボディ下部を覗き込んでみると、既存の車種のフロアを使っている様子。おそらく三菱自動車から技術供与を受けた『パジェロイオ』のプラットフォームに別モノのボディを合体させたのだろう。しかし、デザインについては三菱自動車はいっさいかかわっていないようだ。「自力でデザインしました」「ちゃんと走ります」と長豊のスタッフは語る。となると、これもどこかのカロッツェリアが支援したのだろうか。あるいは、どこかのカロッツェリアでデザイン研修を受けた中国人デザイナーの作品だろうか。いずれにしても、中国民族系メーカーの概念車競争は一気に加熱してきた。
イード、「上海モーターショー2025」現地取材レポートを発表 ~EV技術は人型ロボットへ、日系メーカーは巻き返しなるか~ 2025年5月26日 今年の4月23日~5月2日に中国・上海で開催された「上海モーター…