トヨタ自動車は、今春闘で焦点となっている一時金(ボーナス)を満額回答する方針を固めた。一時金の満額回答は6年連続で、過去最高となる。
今春闘で、組合側は一時金を過去最高の5.0カ月プラス62万円(前年は5.0カ月プラス53万円)を要求している。経営側は、原油や原材料、円高ドル安などを理由に満額回答に難色を示しており、労使折衝は難航していた。このため、満額回答は困難との見方が広がっていた。
しかし、同じ業界ではマツダ、ホンダが相次いで満額回答したのを受けて、ここで満額回答しないとモチベーションに影響するとの判断が働いた模様だ。
主要製造業は16日に集中回答日を迎える。