GMの2005年第1四半期決算は、赤字計上になる見込み。そのため今後も生産の調整や工場の一時閉鎖などが起こる、との予想が出始めている。
GMやフォードではすでに第1四半期に生産台数の削減を実施しているが、これによりまともに打撃を受けているのは、主要サプライヤーだ。
というのもインセンティブ競争が続く中、メーカーはコストカットに走り、そのあおりを受けているのがサプライヤーであるため。
特にGMのデルファイへの、フォードのビステオンへの影響は大きい。メーカーからのコストカット要求により、マージンは限りなく薄くなり、ボリュームだけでなんとかしのいでいる状況での生産削減だから、サプライヤーの利益のほとんどが消えてしまうことになる。
デルファイでは企業再建法の適用も真剣に協議されている、とも言われている。それでもビッグ3合わせて300万台、と言われる在庫を処分できるまで、こうした厳しい状況が続きそうだ。
マーケットアナリストによると、在庫調整は今年前半いっぱい続き、後半にコストカットなどの成果が現れる、ということだが、その時までどれだけのサプライヤーが生き残ることができるのか。
また、サプライヤーを圧迫する事でメーカーのクルマ作りの今後にどう影響が出るのか、などまだまだ問題は山積みだ。