【神尾寿のアンプラグドWeek】KDDIデザインニングスタジオがオープン

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●空気をデザインしていく

東京・原宿に4日、KDDIのデザインとブランドの発信基地「DESIGNING STUDIO」(デザインニングスタジオ)がオープンする。一般オープンに先立つ2日、媒体にプレビューされた。

「KDDIデザイニングスタジオは、一言でいえばショールーム。しかし、原宿の地でコマーシャリズムを出し過ぎれば、閑散としてしまって逆効果。ショールームらしくしたくなかった」(KDDI 執行役員 経営戦略本部長の藤本勇治氏)

その言葉のとおり、明治通りに面するデザインニングスタジオは、デジタル企業のショールームという印象がほとんどない。半透明のシースルー・ガラスウォールは「情報と人と空間の融合」をシンボル化しており、「空気をデザインしていくイメージ」(KDDIデザイニングスタジオの古見修一プロデューサー)だという。

内部は5フロア構成であり、オーバルリングトラスから吊り下げたスパイラルスロープは全長200メートルに及ぶ。このスロープはデザイン上の特徴であるだけでなく、各フロアの動線に連続性を持たせることでユニバーサルデザインとしての効果もあるという。

環境面への配慮も行き届いている。合理的なユニット工法は「3R(リサイクル/リユース/リデュース)」を前提にし、屋外ビジョン/館内照明に高効率LED照明を使用するなど、エネルギー効率にも気配りがされている。

●5フロア構成、動線に連続性

各フロアは一般的なショールームのように製品や新技術をただ展示するのではなく、娯楽・文化施設として原宿の地に溶けこむように構成されている。

1階「Communication Studio」 (コミュニケーション スタジオ)…ステージがメイン。オスカープロモーションのタレントによる定期的なBJ (ブロードバンドジョッキー) イベント、インディーズミュージシャンによるライブなど、イベントスペースとして利用される。

2階「Presentation Studio」 (プレゼンテーション スタジオ)…実質的なショールームスペース。au携帯電話とインターネット展示が行われている。しかし単なるコマーシャルではなく、見て・触って楽しめるような工夫が随所にこらされている。

3階「Creation Studio」(クリエーション スタジオ)…こちらも実質的なショールームスペースで、KDDIの最新技術の展示が行われている。やはり、見て・触って楽しめるような工夫がこらされている。

4階「Collaboration Studio」 (コラボレーション スタジオ)…生活、エンタテイメント、アートなど様々なセミナーやワークショップを行う場所。

5階「Relaxation Studio」(リラクゼーション スタジオ)…緑化された屋上ガーデンスペースと繋がったカフェで、この分野で有名な「カフェ・カンパニー」がプロデュースしている。

今後のイベントでは、愛・地球博と連動した企画も「事務局と交渉中」(KDDI)だという。

●ブランド競争に入るデジタル業界

以前からKDDIは、au携帯電話のau design projectや着うたフルへの取り組みなど、ブランド力の向上に力をいれていた。今回、オープンするデザインニングスタジオもブランド戦略の一環であり、原宿の地に負けないように「クリスマスシーズンの飾り付け用に特別予算も組んでいる」(藤本本部長)意気込みようだ。

デジタル企業がブランド力向上のためにアンテナ施設を作るという取り組みは、古くはソニーの「ソニービル」(銀座)、最近ではアップルコンピューターの「アップルストア」(銀座・名古屋栄)が有名だ。NTTドコモも、ファッションブランド「ダットエムオー」を立ち上げ、裏原宿に専門ショップを開いている。

普及成長期を終えつつあるデジタル業界は、今後、自動車業界と同じように“ブランド競争”の時代に突入するようだ。

《神尾寿》

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