三菱ふそうトラック・バスは、『エアロスター』の制動装置、動力伝達装置、緩衝装置に不具合があるとして、リコールを届け出た。対象は96年10月から99年8月までに生産した765台。
これらのクルマでは、空気圧計用ホースの固定金具の組み付けおよびホース取り回しが不適切で、ホースがクラッチマスタシリンダーの作動レバー部と干渉するものがある。クラッチ操作を繰り返し行うとホースが損傷し、最悪の場合、エアが漏れ制動力が低下するおそれがある。
同時にエアタンク取付金具の溶接が不適切で、車両振動などにより取付金具の溶接がはがれてぐらつくものがある。使用を続けると、エアタンクに取り付けられたエアパイプが損傷し、最悪の場合、エアが漏れて制動力が低下するおそれがある。
また電気式変速機のチェンジレバー取付金具の溶接が不適切で、変速操作により取付金具の溶接がはがれてチェンジレバーがぐらつくものがある。使用を続けると、最悪の場合、チェンジレバーが脱落するおそれがある。
前軸のエアスプリング取付金具の溶接強度不足で、車両振動などにより、取付金具の溶接がはがれてぐらつくものがある。エアスプリングにエアを供給するパイプが損傷し、最悪の場合、エアが漏れ走行不能になるおそれがある。