メルセデスベンツは、今年後半からアメリカで販売予定だった『Bクラス』の販売開始を延期することを明らかにした。これはユーロに対するドルが安値のため、今の状況で販売しても利益を圧迫する、と考えられるため。
しかしカナダ、メキシコでは『Aクラス』をベースとしたこの5ドアワゴンの販売が予定通り行われる。
現在1ユーロは1ドル30セント前後だが、数年前には1ユーロが1ドルを切る為替レートだったこともある。アメリカ国内の欧州メーカーはこのドル安に悩まされているが、今回のようにカナダやメキシコで販売するクルマをアメリカで販売しない、というケースは初めて。
ドル安に苦しんでいるのは日本のメーカーも同じで、為替レートの変動が見られなければ今後現地生産はますます進むもの、と見られている。