国土交通省道路局が、2005年度のITS施策の概要を発表した。ITSは“セカンドステージ”に入り、社会的課題を解決するための重要なツールとなっている。
移動・交通の質を向上させ、スマートなモビリティ社会を実現するために国土交通省道路局ではITSを国家戦略として推進していく。そのために、ITSの推進のための事業費として712億円を予算化している。
2007年から一つのITS車載器で、あらゆるゲートのスムーズな通過・場所やニーズに応じた地域ガイド・タイムリーな安全走行支援情報などのサービスを開始する。そのために、2005年2月より官民共同研究の実施・規格・仕様の策定を推進していく。
また、歩行者などの自律的移動を支援するために、関連機関と連携し移動に必要な様々な情報を携帯端末などに提供するシステムを推進していく。
そのほか、情報提供など開かれた道路行政の推進や災害時における道路ネットワークの信頼性向上を図るために情報基盤の構築を推進し、かつ地方自治体との道路交通情報や災害情報の共有化を推進していく。
民間の光ファイバーネットワーク形成を支援するほか、道路管理用光ファイバーの民間開放も推進する。
国と地方自治体、官と民の連携がうまくいかず社会的に様々な問題になることが多いが、このITS施策で国、地方自治体、民間の連携がうまくなることを期待する。