マツダは04年10月から全国13のマツダ系およびマツダアンフィニ系販売会社のサービス拠点で、クルマのボディやバンパーの小さな傷やへこみを短時間で補修する「マツダQB pit(キュービー・ピット)」のサービスを開始し、順次全国のサービス拠点へ拡大展開している。
「マツダQB pit」はボディやバンパーの傷やへこみなどの比較的軽いの補修を、短時間にリーズナブルな価格で行なう簡易補修サービス。目安として半日−1日程度の入庫で補修が完了し、通常の板金修理と比べ約半分程度の価格設定となっている。
傷やへこみの大きさ毎に価格が設定されているので、見積りにかかる時間はわずかに60秒で、価格も明朗会計。板金に使用するパテもポリエステルパテを使用するので、軽補修といえども本格板金と変わらない品質が保持される。
壁にバンパーを擦ってしまったようなキズだと、10cm×10cmの範囲で標準塗装色の場合、13,440円が基本料金。ボディ側面にカギやコインでイタズラされたような線キズの場合は、同範囲の同色で2万0790円で補修ができる。
また、同一のパネルに複数のキズがある場合には、ふたつ目からは5250円になる特別料金も設定されている。ほかのパネルにキズがある場合にも、ふたつ目からは3150円引き、三つからは5250円引きになる同時修理割引も用意されている。
ほかにもサイドミラーのスリキズや、ボディ側面の小さな凹みも「マツダQB pit」の補修範囲となる。ちなみに、これらのサービスはマツダ車以外でも受けることができる。
また、11月からボディの水垢落としや、車内消臭などのサービスの総称を「お車エステ」と命名し、エステ感覚でメニューを選び、愛車のお手入れができるサービスも始まった。
そのなかでもユニークなのが、「ライトカラーメイクアップ」と呼ばれる、ヘッドライトのレンズに薄い色合いの塗料を塗ってレンズの色を変化させるもの。全7色用意されており、価格も3,000円と安い。効果の持続期間は約3ヶ月と短いが、ヘアマネキュア感覚でヘッドライトレンズの色を変化させることができる、お洒落なサービスだ。
今まで板金塗装の価格は依頼先によって、差が出ることが多かったが、このようなサービスなら気軽に安心して補修が依頼できるだろう。マツダはこれらのサービスを通じて、既存ユーザーや購入予備層の顧客とのつながりを、より深めていくことを目指している。