フォードはマーキュリーブランドからかねてより噂の『メタワン』コンセプトをデトロイトモーターショーで発表する。数年前にはブランドの廃止まで考えられていたマーキュリーにとっての起死回生のモデルとなることが狙い。
メタワンはフォード『フリースタイル』クロスオーバーとプラットフォームを共有しているが、デザインはよりモダンで未来的だ。特に特徴的なヘッド/テールランプは「宝石のような」と形容される。
インテリアは自由度が高く、「走るリビングルーム」というコンセプト。リアシートにはアップル『iBook』が「標準装備」されている。また、ハイテクを駆使したセンターコンソールも、「大型の『iPod』」のようなデザインだ。コンピュータとシリウス・サテライトラジオ導入により、ドライバーはオーディオ、ビデオ、ウェブなどの様々な情報にアクセスできる。
また安全装備として、前方センサーによる自動ブレーキ、自動方向修正なども含まれる。
しかも、もし市販化されれば、メタワンは世界初の「パーシャル・ゼロ・エミッション」(部分的無公害)ディーゼルエンジン搭載のクルマとなる。ディーゼルハイブリッド・ユニットは出力248HP、トルク427フットポンドで、フォードの現行V10エンジンよりもパワフルなものとなる。
現在考えられる限りの技術の粋を集めたメタワン、市販バージョンがどのような形で出るのかに注目が集まりそうだ。