【新聞ウォッチ】スマトラ島沖地震、トヨタなどの現地生産に影響も

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年12月28日付

●鉄鋼業界、30年ぶり好況、攻めの世界再編(読売・8面)

●クラッチ欠陥、リコール“手抜き改修”三菱ふそう5府県2600台、車軸部分、国交省「再発防止策」の追加報告を指示(読売・27面)

●ダイハツ、部品、100%現地調達、中国・天津の合弁工場(朝日・8面)

●自動車11月生産 前年比7.1%増に 年間も1000万台へ(朝日・8面)

●スマトラ沖地震、日系企業情報収集急ぐ(朝日・8面)

●マレーシア「国民車」保護を継続、新自動車政策発表、FTA交渉難航必至(毎日・9面)

●日産へ鋼板、1.5倍に増量、韓国ポスコ(毎日・9面)

●日立製作所がクラリオンの筆頭株主に(産経・11面)

●「環境より商売」にメス、DPFデータ改ざん、警視庁、三井物産を捜索(産経・27面)

●社説・三井物産、企業倫理が地に落ちた(東京・5面)

●部品調達で三菱自動車を支援、製作所副所長が三菱重工から異動、役員以外では初(東京・8面)

●自動車生産、中国、500万台突破へ、今年、伸びは昨年下回る(日経・9面)

●米、今年の新車値引き総額6兆円超す、効果に限界、業績悪化懸念(日経・9面)

●輸出車1173台、インドで浸水、現代自動車、スマトラ沖地震で被害6億円(日経・9面)

●トヨタの自動車部門、9月中間、純現金収支、初の赤字(日経・17面)

ひとくちコメント

インドネシアのスマトラ島沖地震の津波による死者は2万人を超えている模様だが、その影響は経済面にも及び始めている。

今のところ「日本企業の現地拠点で大きな被害を受けたところはない」と、日経などが報じているが、トヨタ自動車はバンガロールで生産した変速機をチェンナイ経由でタイなどの自動車工場に輸出しており、閉鎖が長引けば生産に影響が出る恐れもあるとみられている。

また、韓国の現代自動車は、インド南部のチェンナイ港で船積みを待っていた南米向け輸出用自動車1173台が浸水の被害を受けたと伝えている。

きょうは2004年最後の新聞ウオッチ。最終日ぐらいは明るいニュースで締めくくりたいものだと願っていたが、天災であるスマトラ地震は予想外の扱いとしても、社会面には「三菱ふそう、クラッチ欠陥、リコール“手抜き改修”」という毎度お馴染みの情けない記事が報じられている。

この1年、自動車担当記者は最後の最後まで三菱自動車の不祥事に振り回されたが、もっと気の毒なのはボーナスも支給されず路頭に迷っている三菱の従業員たちであろう。人災によって崖っぷちまで追い込んだ経営陣の責任は重大である。

《福田俊之》

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