救急車とトラックが正面衝突…搬送中の乳児死亡

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16日、北海道標茶町内の国道で、普通トラックが救急車と正面衝突する事故が起きた。救急車が搬送中だった生後2カ月の男児が頭を強打して死亡、同乗していた救急隊員ら6人も重軽傷を負った。

北海道警・弟子屈署によると、事故が起きたのは16日の午後2時45分ごろ。標茶町阿歴内原野付近の国道272号線。

肺炎を起こした疑いがあるとして標茶町内の病院から釧路市内の病院に向け、生後2カ月の男児を載せて緊急走行していた中標津消防署の救急車が、対向車線側から前走車を追い越すように進入してきた普通トラックと正面衝突した。2台は衝突した弾みで路外に逸脱した。

この事故で救急車で搬送されていた男児が頭を強打して死亡、男児に付き添っていた38歳の女性看護師が転倒して全身を強打する重傷、双方のドライバーや救急隊員、それに男児の父親など5人が軽傷を負っている。

警察ではトラックを運転していた27歳の男性から業務上過失致死傷容疑で事情を聞いているが、男性は「前方を走っていたクルマが減速したことを見落として追突事故を起こしそうになり、これを避けようと対向車線側にハンドルを切った際、救急車と衝突した」などと供述しているという。

前方のクルマは救急車の接近に気づいて減速していたとみられている。

現場は当時小雨が降っており、路面は滑りやすい状態だった。

《石田真一》

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