【愛・地球博】未来のパソコン!? 場内業務用の情報端末

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財団法人2005年日本国際博覧会協会は8日、05年3月に開催される「2005年日本国際博覧会(愛・地球博)」向けのハイブリッド情報端末を発表した。

ハイブリッド情報端末の名称は『愛・MATE』。機能・用途別に「愛・MATEオレンジ」と「愛・MATEブルー」が用意される。無線LAN通信やBluetooth(ブルートゥース)機能、携帯電話機能を内蔵した端末で、博覧会の運営スタッフが業務連絡や来場者の誘導を円滑に行うために使用する。

日本館では来場者向けの情報端末としても一部が貸し出される。また、愛・MATEブルーは愛・地球博の入場券に埋め込まれる非接触IC「μチップ」の読み取り機も内蔵する。

愛・MATEはKDDIが開発を委託され、富士通と共同で制作したもの。KDDIはauブランドで第3世代携帯電話事業を展開しており、愛・MATEオレンジには同社の3Gサービス「CDMA 1X WIN」接続用のコンパクトフラッシュ型通信カードが組み込まれる。しかし、愛・MATEの中身はいわゆる「ケータイ」とは異なるという。

「愛・地球博での多様な利用形態を考えると、幅広くアプリケーション開発ができる環境が必要。新たなモバイル端末の模索として、Windows Mobileを採用。パソコンをベースにした携帯電話を開発した」(KDDI 経営戦略本部新ビジネス推進部長の森克美氏)

愛・MATEは日本初のWindows搭載ケータイであり、パソコンやPDAの新たな姿を模索したものだという。しかし、「愛・MATEのプロジェクトとauビジネスには明確な境界があり、機能面でauラインナップとの関わりは薄い」(森氏)。愛・MATEの機能が将来のauケータイという事ではない。

しかし一方で、デザインに関してはauとの関わりが深い。

愛・MATEのデザインには「au design project」を率いる小牟田啓博氏が監修として関わっている。外観からユーザーインターフェイスまで細やかに配慮されたデザインワークは、talbyをはじめとするau design projectの流れを組む。

なお、今回のデザインテーマは、葛で餡をくるむ和菓子「葛桜」のようなテイスト。透明なアクリルで筐体をくるむことで、葛や寒天の持つ冷涼感のある雰囲気を出している。

《神尾寿》

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