【新聞ウォッチ】日産の3工場で操業停止、ゴーン改革の落とし穴

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【新聞ウォッチ】日産の3工場で操業停止、ゴーン改革の落とし穴
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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年11月25日付

●三菱ふそうリコール発表 販売さらに悪化懸念(読売・8面)

●ガソリン、灯油店頭価格上昇(読売・8面)

●スズキ「エスクード」リコール(読売・37面)

●キャッチ:「永久に一番」鈴木修・スズキ会長(産経・8面)

●三菱自動車救済、重工、必死の支援、京都工場敷地の一部購入を打診(東京・8面)

●NY円102円56銭、4年8カ月ぶり水準(東京・8面)

●日産、3工場で操業停止、2.5万台生産遅れ 鋼材調達難で(日経・1、11面)

●仏PSA・フォルツ会長、三菱自動車と交渉、開発・生産が軸「出資考えず」(日経・11面)

●西濃運輸 トヨタ販社を完全子会社に(日経・13面)

ひとくちコメント

日産自動車は、今月末から12月上旬にかけての5日間、主力の追浜工場など国内3工場の操業を停止するという。きょうの日経が1面準トップで報じている。

それによると停止の理由は、自動車生産に使う鋼材が、調達先の新日本製鉄などがフル生産で増産余力がなく、調達難に陥ったため。

台風や地震などの自然災害や火災・事故の影響ではなく、素材の調達難から完成車の生産ラインが停止するのは日本の自動車産業の歴史の中でも極めて異例のこと。

日産は部品の調達先を絞り込んでおり、今回のような需給ひっ迫状態では取引先の振り替えもきかないのが現状。カルロス・ゴーン社長の経営改革の柱でもある極端なコスト削減と系列を嫌った調達先の絞り込みが裏目に出た格好だ。

《福田俊之》

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