気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2004年11月22日付●中国上海汽車 英ローバー買収、1900億円出資で両社合意(朝日・6面)●油圧で動く立体駐車機、関西オキポン、電力よりもコスト安く(産経・5面)●日産村山工場跡地の再開発、期待高まる大型店進出(産経・28面)●ホンダ、中国合弁第二工場を着工(日経・9面)●広がるカーシェアリング、住民主導型走り出す、マイカーより経済的(日経・42面)ひとくちコメント経営不振に苦しむ英国の名門自動車メーカー、MGローバーが、中国の自動車大手の上海汽車と資本提携で両社が合意したことを明らかにした、と英メディアが報じている。きょうの朝日なども取り上げているが、10億ポンド(約1900億円)の資本援助をベースに中国市場をターゲットとした新たな会社を合弁で設立し、2007年には年間20万台の製造を目指すという。出資比率は上海汽車が70%、MGローバーが30%が有力。事実上の買収で、英国資本の自動車メーカーはすべて外資の傘下となる。ローバーと言えば、はかつて高級車から『ミニ』、スポーツカーまで多くのブランドを有していたが、経営不振から1994年にBMWが買収。そのBMWはミニ部門を残して米フォードなどに売却、現在はMGローバーが保有するのはスポーツカーの「MG」などごくわずかなブランドになっている。