全裸男の運転するクルマが暴走…5人が死傷

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18日、大阪府茨木市内で、全裸の男が運転する乗用車が暴走し、自転車に乗っていた男性など5人を次々にはねる事故が起きた。この事故で1人が死亡し、4人が重軽傷。クルマを運転していた男も一時意識不明の重体となった。

大阪府警・茨木署によると、事故が起きたのは18日の午前6時20分ごろ。茨木市中穂積3丁目付近の市道を25歳の女性が自転車で走行していたところ、後方から接近していた乗用車が突然加速。女性をはねてそのまま走り去った。

クルマは一方通行の逆走やジグザク走行を繰り返しながら自転車を追い掛け回し、4人が被害を受けた。

このうち61歳の男性は後方からクルマに追突され、前方に倒れこんだところ、そのままクルマに30mほど引きずられた。男性は病院に運ばれたが、頭を強く打っており、事故から約5時間30分後に死亡している。他の4人も全身を強打したり、骨折などで重軽傷を負った。

エンジン音を響かせながら暴走するクルマの出現によって現場周辺はパニックになったが、逃げる人たちを追うようにしてクルマは走り続けた。暴走は約10分間に渡って続き、下穂積2丁目付近にあるアパートの生垣やブロック塀に激突してようやく停止した。

このクルマの運転していたのは同じ市内に住む23歳の男とみられるが、運転席に座っていた男は全裸。車内に服は無く、最初から全裸でクルマに乗り込んだとみられている。

発見当時、男は頭を強打して意識不明となっていたが、同日午後に入院先の病院で意識を回復している。

警察では連続ひき逃げ事件として捜査を開始。殺人や危険運転致死傷容疑の適用も視野に入れているが、男には統合失調症で精神科への通院歴があり、刑事責任を問えるのかどうかについても慎重に調べを進める方針。

現場はJR茨木駅から北西に約500m離れた場所にある住宅街。事故当時は通勤通学に向かう人が多かったという。

《石田真一》

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