【日産フーガ×創ったひと】その1 開発責任者に走り屋の魂?…商品企画本部 大澤辰夫SCPS

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「東名高速の大井松田から御殿場間の右ルートを、安心して気持ちよく走ることができるクルマを作りたかったんです」と語るのは、『フーガ』の開発責任者を務める、日産自動車 商品企画本部セグメント・チーフ・プロダクト・スペシャリストの大澤辰夫さん。

東名の大井松田、御殿場間の右ルートといえば、緩やかな高速コーナーが連続するこの高速唯一の難所。確かにここを気持ちよく走るには、高いスタビリティが要求される。

大澤さんは「フーガの狙っているハンドリングは、高い安定感を備えたうえで、スポーティなキビキビ感を表現することです。メルセデスは安定感はありますが、スポーティさに欠ける、逆にBMW『5シリーズ』はスポーティといえますが、あそこまでいってしまうと逆に落ち着きがなくなってしまう。フーガはその安定感とスポーティさの味付けが、上手くバランスしていると思います。また、そこそこのペースで右ルートを走っても、高い安心感を持てるはずです」

なぜ、高級車にそこまでスポーティな味付けが必要なのかという疑問があったが、それは大澤さんとのやりとりをするうちに納得ができた。

「現在の愛車は『スカイラインクーペ』です。このクルマには1年半ぐらい乗っていますが、すでに5万kmも走っています。その前にはS15『シルビア』のターボに乗っていました。そのシルビアでは15万kmも走りました。色はイエローだったので目立ちましたよ。もちろんスカイラインクーペもシルビアも6速マニュアルです」と語る大沢さん。

そして今もスカイラインクーペで、毎週のように東名を飛ばし、御殿場のゴルフ場に向かっているという。フーガが「東名高速の右ルートを気持ちよく走れるクルマ」と表現していたのも、このあたりが由来らしい。

いくら仕事でクルマの移動が多いとはいえ、MTのスポーツカーで年間3万km以上も走る人は滅多にいないだろう。そんな走ることが大好きな開発者が作り上げたクルマだけあって、フーガには走りを楽しむためのアイテムが揃えられているに違いない。そうでなければ、高級セダンにあそこまでスポーティなハンドリングを求めることはなかっただろう。(つづく)

《岡島裕二》

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