【日産ティーダ×創ったひと】その3 ライバルを置かなかったことが正解…商品企画本部 松本秀二CPS

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日産から発売された新型コンパクトカーの『ティーダ』に乗ると、じつに扱いやすいクルマだということに驚かされる。街なかで扱いやすい低速トルクのあるエンジンに、もはや違和感など昔バナシと思えるCVT。どこかが飛びぬけているわけではないが、完成度の高い走りを持ったクルマだ。おまけに後席の広さは、ほかのコンパクトカーと比べモノにならないぐらい広い。

ティーダの開発責任者でもある松本さん(日産自動車商品企画本部チーフ・プロダクト・スペシャリスト)は「ティーダはあえてライバルを置かずに開発を進めてきました。ライバルを置いてしまうと、どうしてもそのクルマよりも上のスペックを狙ってしまい、結果的に扱いにくくなってしまうときもあります。ライバルを置かなかったからこそ、この走りとパッケージングが実現できたのだと思います」

「私がティーダの前に手掛けた、初代プレサージュを開発したときにはオデッセイを超えるミニバンを作るというお題目がありました。その結果、プレサージュはオデッセイの販売台数を超えることはできなかった」

「しかしティーダはマーケットが要望するクルマを作るというところから開発が始まり、プロダクトのイメージは最後に決まりました。このような方法でティーダを作ることができたのも、新しい日産のクルマ作りを行なうことができたからだと思います。旧来のやり方では難しかったでしょう」と自らの経験を語る。

ティーダは開発サイドが作りたいクルマではなく、ユーザーが欲しいと思うクルマづくりを行なったことで、独自の価値観を持ったコンパクトカーに仕上がった。これも松本さんのようないろいろな視点でクルマを捉えられる開発者が、いい結果を生みだしているような気がした。日産のクルマ作りが新たな方向へシフトしていく過程を実感した瞬間だった。

《岡島裕二》

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