カロッツェリア『楽ナビ』には、2003年に発売された4代目モデルとなる『DRV120』から、『キッズモニ』と呼ばれる後席用モニターを同梱したセットが設定されている。型式の末尾に「K」が付いたものだ。
今回の6代目でも型番末尾に「K」の付いた後席用モニター同梱モデルは設定されている。具体的には2DIN・AVN筐体を採用した『DRZ90K』(税込み24万1500円)、7型オンダッシュモニターを備えた『DRV20K』(同21万円)がこれにあたるが、これまでのモデルとの最大の違いは「キッズモニ」という名称が廃止されたことにある。
パイオニアのモーバイルエンタテインメントカンパニーで、マーケティングを担当する木村友則さんは「キッズモニという名称からも“子供用なのではないか”とか誤解されやすかったのも事実です」
「ナビ自体にはDVDビデオの再生機能があり、メモリーナビモードを使えば前席でナビ、後席でDVDビデオと使い分けることもできます。リアモニターを使えばドライブがさらに楽しいものになりますが、ファミリー層以外のお客様には名前で敬遠されてしまう傾向がありました」と説明する。
そこで今回からは特別な名称を用意せず、リアモニターセットとして扱うことになった。こうした方が幅広い年齢層にアピールできるという判断からだ。実はこうした部分にも「家族のためのカーナビ」という、これまでの楽ナビにつきまとうイメージを払拭し、購入者を幅広い世代にしたいという狙いが見え隠れする。
また、名称こそ無くなったものの、同梱されるモニターは従来のものと同じく6.5型となる。先代まではナビ用のオンダッシュモニターとサイズが一緒だったが、こちらはサイズが7型に拡大したため、今回からはリアモニターの方が小さいサイズとなってしまった。リモコンについては従来同様、操作ボタンを大きくしたキッズ用リモコンが採用されている。