いすゞ自動車は「プロフェッショナルパートナー」をテーマに、12台を出品。うち参考出品車は7台だ。目玉は2台の代替燃料車(天然ガス、ジメチルエーテル)と、いすゞ独自のハイブリッド車。
CNGを使用する『エルフCNG-MPI』(マルチポイントインジェクション)は新長期排ガス規制レベルの環境性能を実現。アルコールの一種、ジメチルエーテル(DME)を使用するエルフDMEは、ディーゼルサイクルでありながら排ガス中の有害物質を大幅に削減したものだ。
ハイブリッド車の『エルフHEV』は、主に市街地走行時の燃費向上と排ガス削減を主眼としたモデル。いすゞは90年代からGMのディーゼル開発を全面的に担ってきており、その過程でシリーズ、パラレル、シリーズ・パラレルなどのハイブリッドカーの開発に積極的に取り組んでいた。エルフHEVはその成果のひとつといえるだろう。
いすゞブースのもうひとつの見所は、福祉車両の参考出品車、『ギガマックストラクタAC』(AC:アビリティキャブ)だ。
大型トラックの運転手といえば、健常者の仕事という固定観念が強い。ギガマックストラクタACは、発進、変速、停止などでのシフト、クラッチ操作の完全自動化を可能にしたもの。下半身不随のドライバーでも車椅子に乗ったままキャビンに乗り込み、大型トレーラーを運行させることができるのだ。
このほかブース内では、いすゞが開発し、すでに運用が開始されているトラックの運行管理システム、「みまもりくん」オンラインサービスのデモンストレーションも行われている。