気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年10月29日付
●新潟中越地震、車内生活急死相次ぐ(読売・1面)
●追い込まれた三菱自動車、虎の子軽自動車で提携、開発コストの軽減狙う(読売・11面)
●秋の園遊会、両陛下が激励、日産ゴーン社長らも招待(読売・38面)
●いすゞが「フォワード」などリコール(朝日・37面)
●トヨタグループ8社が増収増益(産経・10面)
●三菱自動車、仏プジョーと提携交渉、北米で共同生産検討 再建計画抜本見直し(日経・1面)
●関東自動車 岩手に新ライン、豊田自動織機はエンジン(日経・13面)
●ヤマハ発動機、純利益22%増 9月中間最高(日経・19面)
ひとくちコメント
経営再建中の三菱自動車がフランスのPSAプジョー・シトロエンと海外での生産・販売で提携交渉していることが明らかになった。日産自動車とも軽自動車の合弁新会社を来春設立する方向で交渉中で、三菱自動車は再建計画の抜本的な見直しが迫られている。
日産と軽自動車の提携交渉が報じられたのはきのう午後。日経などは夕刊で取り上げていたが、この時点ではプジョー・シトロエンと提携交渉には触れられていなかった。このため,プジョーとの提携はきょうの日経が1面トップ、各紙も日産との提携記事とセットで報じている。
リコール隠し問題の影響で深刻な経営不振に陥っている三菱自動車は自力再建が不可能とみられているが、今回の日産、プジョーの提携交渉で“解体工事”がようやく動き出したことになる。
それにしても、きょうの各紙には国内販売の巻き返しを狙って先日発表した『コルトプラス』の全面広告を掲載している。一方で経済面では「追い込まれた三菱自動車」(読売)「三菱自動車解体の第一歩」などの見出しがおどっており、きょうの紙面を手に取ったユーザーも複雑な心境だろう。