三菱『コルトプラス』(25日発表)は犬も乗せられるコンパクト・ファミリーワゴンとして開発が始められた。「じつは非公式プロジェクトだったんです」と話すのは、三菱自動車の仲西昭徳デザインセンター長だ。
仲西デザインセンター長は6月から現職。その前はドイツ、フランクフルト近郊にあるヨーロッパ開発研究所の所長を務めており、そこでコルトプラスの開発を始めた。
「こんなクルマがほしいね、ということで、吉松(広彰。商品開発本部FF系開発センター、FF系商品開発プロジェクト)プロジェクトマネジャーと2人で、ヨーロッパスタジオで自主的に作っていたんですよ。当時のエクロート社長に直接プレゼンテーションして、商品化承認をもらいました」
つまりコルトプラスは、ちまた言われているようにコルト販売テコ入れのために急遽企画されたのでもなければ、当初から予定されていたものでもない。現場の自主研究が日の目を見たというわけだ。