というわけでインプレをば。こっちも『コルト』とは全然違いました。じつは俺、2人乗りのスマート『K』持ってますんで、スマートの乗り味にはうるさいんですね。正直、4人乗りは認めたくないんですが、これが案外…いい。
まず驚いたのがボディ剛性。やはり独得のトリディオンセーフティセルの効果でしょう。不思議な軽さと高剛性が共存してます。乗り心地はハッキリいって固めなんだけど、ボディ剛性のおかげで不快感がない。硬い殻に守られた感じとでもいいましょうか。
ハンドリングの感触も独特だ。スマートKも直接タイヤを手で触ってるような、ソリッドさを感じるが、『フォーフォー』にもそれが残ってる。2人乗りに比べ、多少マイルドにはなってるんだけど、ほぼ1トンという軽い車重もあって、やっぱ独得にオモチャっぽい。しっかりしているけど妙に軽い。クルマ全体が硬質なプラスチックでできたクルマみたいな…。
エンジンも独得だ。スマートKはチャリチャリと結構、メカニカル音が無神経に入ってくるんだけど、フォーフォーも同じ。しかもそれが嫌みじゃない。これぞスマートなのだ。
ドアの開閉音もそう。「バン」ではなく「カチャリ」。オモチャっぽくてカワイイ。
賛否両論なのはインテリアだろうなぁ。ドアノブの感触、スイッチの感触はこれまたプラスティッキーでスマートらしいが、色使い、造形があまりオシャレでない。ちょっと中途半端なんじゃないの〜。
いっぽう、確実によくなったのがギアボックスだ。じつはコイツ、コルト同様、フツーのCVTだったらどうしようかと思ってたのだが、独自の6速セミオートマを採用。MTベースゆえ、多少シフトショックは残ってるがかなりよくなってる。これまたほどよいオモチャっぽさを感じさせます。
ってなわけで割と満足、スマートフォーフォー。正直、4人乗りでコンサバ寄りになっちゃった感じもするけど、個性もじゅうぶん残ってる。認めてもよいかな〜って感じです。