なんだ、ハナシ違うじゃん〜って感じでした。スマート『フォーフォー』。
スマートってのは、もとを辿ればメルセデスと時計のスウォッチが共同開発した2人乗りカーブランド。ただ、2人乗りだけじゃやっぱツライってんで、今回4人乗りコンパクトカーを開発したわけだけど、当初は協力関係にあった三菱とプラットフォームを共有し“中身はコルトと一緒”って話だった。だけど全然違う。同社マーケティングの部長、城和寛さんによると…。
「かなり誤解があるんです。もともとはヨーロッパで売られるフォーフォーとヨーロッパで売られる三菱『コルト』を共有、日本で作るコルトはその後、別々に作られる話だった。基本設計は共有してますがね。ところが日本のコルトが先にできちゃったもんですから、こちらをベースにフォーフォーが作られたってイメージが先行しちゃいまして(苦笑)」
具体的に同じなのはサスペンション、アクセル位置ぐらいのもの。アッパーボディはもちろん、メインフレームもまったく違うし、エンジンもブロックの基本設計が同じなだけで、バルブ回り、インジェクションなどは全然違う。だいたいにして作られる工場からして違うから、じつは「まったく別モノ」といい切ってもいい。
とくに大きいのはスマートのアイデンティティたるボディのトリディオンセーフティセル。これはコルトとは設計、製作をまったく共有してないのだ。だいたいにして車重が200kgは軽いっていうから驚き。ハナシ違うじゃないの〜。(つづく)