燃料電池のブレイクスルーになるか…水素ベースの電解質膜

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燃料電池用電解質膜メーカーの世界的大手、ポリフューエル社(本社:米カリフォルニア州)は5日、燃料電池に不可欠なこの電解質膜に関する新しい技術群について発表した。水素燃料電池で駆動するクルマの商品化開発を加速するという。

電解質膜の改良は燃料電池の大きな課題とされる。約40年前に燃料電池が最初に実用化されて以来、業界で「フッ素」膜と呼ばれる高分子化合物の膜が使われてきたが、適用分野によって製造コスト、性能、信頼性といった点で限界があった。

ポリフューエルによると、新技術は、電解質膜に水素ベースの高分子化合物をするもので、フッ素膜より大幅なコスト低減と、優れた動作特性を示す。

新開発された炭化水素膜は相対湿度35%で安定して作動し、最高温度・セ氏95度まで安定した性能を維持する。さらに、一般的なフッ素膜の2倍の強度、16倍の硬度を持ち、水素透過性は4倍低い。

これらの数字は、耐久性と製造能力の重要な基準だ。ポリフューエルは実際の動作環境下で、従来のフッ素膜技術に比べ10−15%多い電力を生み出す炭化水素膜を、はるかに低コストの素材と工程によって製造することに成功したという。
《高木啓》

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