15日、大阪府大阪市港区内のバスターミナルで、大阪市交通局の運行する路線バスが出発しようとしたところ、車体の下に潜りこんでいた男性をひくという事故が起きた。
男性は近くの病院に運ばれたが、内臓破裂などが原因で死亡している。警察では男性が自殺した可能性もあるとみて、調べを進めている。
大阪府警・港署によると、事故が起きたのは15日の午前5時50分ごろ。大阪市港区弁天1丁目付近にある「弁天町バスターミナル」で、大阪市交通局の運行する同ターミナルから港車庫前に向かう路線バスが出発しようとしたところ、運転手が何かに乗り上げたような感触を感じ、急停車した。
運転手はすぐに車外に出て、バスの下を覗きこんだところ、右後部付近で70歳ぐらいの男性が血を流した状態で倒れているのを発見。警察と消防に届け出た。
男性は近くの病院に運ばれたが、腹部を右後輪タイヤに踏まれた状態となっており、内臓破裂による多臓器不全で間もなく死亡した。
事故を起こしたバスは午前5時43分ごろに同ターミナルに到着。出発までの7分間待機していた。バスが到着した際には男性は倒れていなかったことから、警察では出発前の待機中に男性がバスの下に潜り込んだ可能性が高く、事故の状況から男性が自殺を図ったものとみている。