車載・家庭用セットの構成は、「モバイル放送クレードルレシーバー」(MBR0101A)41,790円と「車載用クレードル」(MBZ0101A)10,500円と「家庭用クレードル」(MBZ0102A)6,930円の3点からなっている。もちろんバラで購入可能だがこの3点があれば、ひとつの契約、ひとつの端末で車内とでモバイル放送の音声チャンネルを楽しむことができる。
「車載用クレードル」と「家庭用クレードル」をあらかじめ車内オーディオと家庭オーディオにセットしておき、ワンタッチで取り外し可能な「クレードルレシーバー」を付け替えながら利用する。
また、車内と家庭にカーナビやテレビなどのコンポジット映像入力付きモニターがあれば映像チャンネルも楽しめる。しかし、データ放送コンテンツには対応していないし、東芝やシャープ端末のようなSDカードメモリによる記録もできないシンプルな構成である。
「機能を欲張らないことで低価格を実現し、車内で楽しむモバイル放送のマーケットをすばやく立ち上げたい」(モバイル放送 執行役員 端末事業統括部部長 菅正雄氏)
とはいってもEPG(電子番組表)機能や赤外線リモコン、FMトランスミッター内蔵、パーキングブレーキセンサーなど使い勝手や安全性には十分な配慮が見られる。テンキーには好みのチャンネルを映像、音声チャンネルから各10チャンネルずつ割り当てることができ、車内の利用を前提としたインターフェイスとなっている。
モノクロの液晶パネルには文字情報が提供され、チャンネル情報や放送中の曲名などがわかる。一方、外部出力される映像には字幕などの情報を除いて曲名表示などはない。よって音声チャンネルの場合は映像出力はなしである。
映像出力はコンポジット1系統につき、前席のカーナビモニターと後席のリアモニターへの同時映像出力はできない。しかし、「モバイル放送ではオプション販売する予定はありませんが、一般ビデオ用の映像出力分配機を使えば2系統に分配できるはずです」(モバイル放送 第二営業統括部 鋤本浩一氏)というように自己責任でのリアモニター展開は可能のようだ。
ただ、本日10月4日時点での「クレードルレシーバー」はメニューの作りなど作り込みが足りない部分も目立ったのも事実。例えばメインメニューが設定含めてすべて英語表記であることや、[QUICK]ボタンを押したメニュー画面の日本語フォントの不自然さは一目で外国産をわからせるものだ。些細なことなので販売開始までには修正されていると信じたい。