ポルシェAGは、2004年7月期連結決算で、販売台数と売上高を大幅に伸ばしたことから税引前利益が10億ユーロを超えて創業以来、過去最高になる見通しを発表した。
同社が発表した決算の速報値によると、グループ全体の売上高が前年同期比13.9%増の63億5000万ユーロと大幅に伸びた。
これは全体の販売台数が『カイエン』の販売好調などで、同15%増の7万6827台となったためだ。ただ、このうち『911』は同14.7%減の2万3704台と低迷した。導入初年度となったハイパフォーマンスモデルの『カレラGT』は222台を販売した。
生産台数は同11.3%増の8万1531台となった。生産台数が販売台数を大幅に上回ったのは、ニュー911を大量に先行生産したため。
カイエンによる販売好調で税引前利益は過去最高となる10億ユーロをオーバーする見通し。決算の詳細は11月開催の監査役会で決定する。