新型メルセデスベンツ『SLK』(6日発表)の特徴のひとつに、旧型に比べて大きくクラスアップしたということが挙げられる。
旧型が2.3リットル直4スーパーチャージャーおよび3.2リットルV6SOHCを搭載していたのに対し、新型はベースグレードの「SLK350」が3.5リットルV6DOHC、上級モデルの「SLK55AMG」が5.5リットルV8・SOHCというグレード構成となっている。
価格も旧型が約500万円でエントリーできたのに対して新型は640万円(税抜き。税込みでは672万円)からだ。
旧型との性能差を考えれば相応の価格上昇幅ともいえるが、価格帯の上級移行は500万円クラスが中心だった旧型のコアユーザーを逃がしかねない。メルセデスベンツ日本は現時点で、すでに500万円クラスに相当する廉価モデルの導入を検討しているという。
旧世代では480万円(税抜き)のSLK230K(K=コンプレッサー)が国内では販売の多数を占めていた。これに相当するモデルを、やはり500万円を切る価格で2年以内に導入するようだ。
新型SLKは欧州でも大人気だが、売れ筋は1.8リットル直4DOHCにスーパーチャージャーを装備した163psエンジンを搭載する「SLK200K」だ。価格はドイツ本国で2万8900ユーロ(MT。1ユーロ=135円として約390万円)からと、かなり戦略的。
日本での価格はATその他の追加装備込みで500万円前後と予想される。動力性能はV6、V8に比べると低いが、それでも最高速度は230km/hと必要十分以上。ムード重視派にとっては、SLK200Kの追加が大いに待たれるところだろう。