2001年、スバルはWRCに発売されたばかりの2代目インプレッサを持ち込んだ。ドライバーは00年に4勝を挙げながらシリーズ2位に終わったリチャード・バーンズを筆頭に、ノルウェー期待のペター・ソルベルグ、そしてM・マーティンと新井敏弘である。アルゼンチンなど、前半戦は優勝に今一歩の2位が多かった。だが、ニュージーランド・ラリーでWRC2001が念願の初勝利を挙げている。この年、メイクスチャンピオンは4位にとどまったが、苦労の末にバーンズがドライバーズチャンピオンの座を手に入れた。
02年はトミー・マキネンを迎え、進境著しいソルベルグがナンバー2を務めている。緒戦のモンテカルロ・ラリーでマキネンが勝利を得たが、その後は上位につけながら優勝から遠ざかった。ソルベルグはシリーズ2位だ。03年は進化型のインプレッサを送り込んでいる。シーズン前半はポテンシャルを発揮できずに苦しんだが、後半からメキメキと頭角を現し、優勝戦線に名乗りを挙げた。ペター・ソルベルグは14戦中4勝をマークし、初のドライバーズタイトルを獲得する。
04年はソルベルグと若手のミッコ・ヒルボネンの布陣で戦う。初戦のモンテカルロは7位にとどまり、ヒルボネンはリタイアを喫した。04スペックのインプレッサは第3戦のメキシコでベールを脱いだ。ソルベルグがニュージーランドとアクロポリスで優勝を飾り、好位置で前半戦を折り返している。
■マシンスペック
エンジンタイプ:EJ20 水平対向4気筒DOHC
排気量:1994cc+インタークーラー・ターボ
最高出力:300ps/5500rpm
最大トルク:60kgm/4000rpm
駆動システム:4WD
トランスミッション:6MT
サスペンション:ストラット
タイヤ:ピレリ
全長×全幅×全高(mm):4340×1770×1390
ホイールベース(mm):2520
車重(kg):1230kg