トヨタから26日に発表された新型コンパクトカーの『ポルテ』。左側には大型のスライドドアを採用しているが、右側は通常のヒンジ式のドアを採用。
しかもそのドアは、通常の4ドア車のフロントドア分程度の大きさしかない。そのため右側からのリアシートへのアクセスは難しく、リアシートに荷物を置く時にも不便だ。
ポルテのデザインを担当したトヨタデザイン本部西口雅之氏は「確かに右側からリアシートへのアクセスは不便になってしまっていますが、ポルテは車内をひとつの部屋にイメージしております。これぐらいのサイズのドアで、壁面を設けた方が車内にまとまりがでるんです」と解説。
さらに「実はその右側のドアの恩恵で、特等席ができたんです。それはリアシートの右側なんですが、ここには大きなサイズの横長のサイドウインドウがあり、それを独り占めすることができるんです。まるでオリエント急行の特等席に座っている気分になれると思います」
「その上、窓の下にはカップホルダーはもちろん、A4サイズの雑誌も収まるマガジンラックも用意されています。ロングドライブなら、ここに座ることをおすすめします」とコメント。
オリエント急行は大げさかなと思いながら、実際に座ってみると、確かにグラスエリアが横に広く、開放感は非常に高い。窓の下に肘がつけるようになっているので、車窓を眺めるにもいい窓だ。確かに、コンパクトカーのリアシートとは思えぬ、この落ち着いた雰囲気は右側が小型のヒンジ式のドアだったために生まれた空間だろう。