総務省の予測によると、DSRC市場は2015年までの累計で11.6兆円の市場が見込めるという。内訳は、ガソリンスタンド関係で5.9兆円、駐車場の料金徴収で1.7兆円、高速道路のSA・PAで2.8兆円、各種のドライブスルーで0.8兆円など。
ただ、DSRC車載器の普及には課題もある。例えば標準化問題。「三菱電機製の路側設備と松下製の車載器は通信不可」などということになれば、不便きわまりないのは目に見えている。
DSRC業界は1月に「DSRC普及促進検討会」を設立し、相互接続運用ルール作りを進めているが、「誰が何を決めるかが明確ではなく、なかなか事が進まない」(関係者)という。
三菱は05年度の本格発売を目指しているが、その時期は標準化動向にも左右されそうだ。