11月の大統領選挙を前に、民主党のケリー大統領候補が、ジョン・エドワーズ上院議員を副大統領候補として指名した。これに歓迎の意を表しているのが、環境団体のシエラクラブだ。
シエラクラブと言えば、共和党のチェイニー副大統領のエネルギー政策について、「相談に乗った企業を公表すべき」などとしてエネルギー政策と企業の利益の結びつきを追求している。
そのシエラクラブが、ケリー氏が大統領になれば「アメリカのエネルギー自給自足に一歩近付く」としてエドワーズ指名を喜んでいる、という。
これはエドワーズ氏の経歴が、環境保護、石油に頼り過ぎないエネルギー政策に熱心だった、という理由で、石油業界の回し者、と言われるブッシュ=チェイニー・コンビよりも好ましい、という主張だ。
ブッシュ氏が大統領に就任して以来、確かにクリントン前大統領時代の低公害車開発や環境保護政策にストップがかけられており、選挙の行方は自動車業界にとっても今後の方針を左右する結果になる、と考えられている。