【新聞ウォッチ】三菱自動車「8月危機説」回避へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年6月25日付

●銀座よサヨナラ/日産本社機能横浜へ、正式発表(読売・8面)

●自動車販売/知恵比べ(中)、高級化 ミニバンも小型車も(読売・8面)

●三菱自動車1650増資払い込みが完了(読売・8面)

●国交省人事、正式に内定(読売・9面)

●脱クルマ依存国交省が近く行動計画(読売・17面)

●試験問題狙い? 金庫破り4人組、鮫洲免許試験場(読売・33面)

●ひき逃げ容疑者「無免許50年」茨城(朝日・38面)

●三菱商事「三菱自動車再生は戦略的な意味」(毎日・12面)

●スズキ、GMのエンジン18年から生産(産経・10面)

●三菱ふそう、66億円の最終黒字、官報で"密かに"開示(産経・11面)

●上場企業、アジアで利益1兆円、中国市場が寄与(日経・1面)

●日産、フォークリフト来月から値上げ、平均3.5%(日経・13面)

●トヨタ「パッソ」受注1万8000台超、発売後2週間で(日経・13面)

●会社研究、投資と回収が好環件 トヨタ(日経・17面)

ひとくちコメント

三菱自動車は、再建を支援する三菱グループ11社と台湾の自動車メーカー中華汽車が、総額1650億円の第三者割当増資を行ったと発表。きょうの各紙が取り上げている。

払込額は、三菱重工業、三菱商事、三菱銀行の3社が各400億円。ほかに東京海上火災保険など8社と中華汽車が10億−100億円。債務の返済や新車開発、リストラなどの原資に充てるという。

また、三菱商事の小島順彦社長は株主総会の席上、三菱自動車に優先株で400億円を出資することについて、「度重なる不祥事で、消費者や社会からの信任が大きく揺らぎ、(三菱自動車が)社会的に存続可能かどうかの見極めが重要だった」としたうえで、「三菱自動車とともに欧州や中国、アジアで取り組みを拡大すれば、リターンは今よりも改善する。三菱自動車再生は、大きな戦略的意味がある」と強調したという。

頼もしい援軍の発言だが、グループ内では「8月危機説」も取り沙汰されており、株主も目が離せない。

《福田俊之》

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