気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年6月2日付
●三菱自動車、新車販売56%減、5月「リコール隠し」影響(読売・8面)
●輸出用自動車の合弁、中国、外資50%超容認(読売・8面)
●主要国の自動車販売、日本勢好調、欧米は苦戦(朝日・11面)
●社説・道路公団民営化法、小泉改革の空虚さ見る日(毎日・5面)
●トヨタ副会長に中川副社長昇格(毎日・8面)
●上場企業3月決算、連結最終利益上位10社、トヨタ1位、日産5位、ホンダ6位(産経・8面)
●眠らぬガリバー、TOYOTA快走の行方、トヨタ支える固い結束(東京・8面)
●道路公団民営化法案きょう成立、近藤総裁に聞く、新事業、3社で展開(日経・3面)
●ガソリン、店頭価格、一斉に上昇(日経・9面)
ひとくちコメント
日本自動車販売協会連合会の集計によると三菱自動車の5月の新車販売台数(軽自動車を除く)が、前年同月比56.3%減の4213台と、大幅に減少。いすゞなどのトラックメーカーを含めた登録車販売台数は、スバルやスズキにも抜かれて1年前の5位から9位に転落し、事実上、国内の乗用車メーカーとしては最下位になった。
きょうの朝日、東京が1面で掲載、ほかの各紙も経済面で「不振“底見えぬ”」(産経)、「再生計画に暗雲」(日経)など、一連のリコール隠しで三菱自の信頼も傷つき、販売面で悪影響が及んでいることを裏付ているなどと、報じている。
昨年5月には新型のミニバン「グランディス」を発売するなど販売促進キャンペーンの“特需”による反動減もあるようだが、GW中でもトヨタやホンダなどの販売店は大半がオープンしていたものの、三菱系は連休の店も多かった。消費者はこうした営業最前線のやる気の有無も見逃さないだろう。