ボルボの親会社であるフォードでは現在、ボルボ製のクロスオーバーSUVをフォードのシカゴ工場で生産するかどうかが協議されている、という。
シカゴ工場はボルボの『S60』/『S80』のプラットホームであるボルボP2プラットホームを使い、フォード『ファイブハンドレッド』、フォード『フリースタイル』、マーキュリー『モンテゴ』などを生産する工場だけに、実現性は高い。
フォードは傘下に置くヨーロピアンプレミアムブランド、ボルボ/ジャガー/ランドローバーを合わせてPAG(プレミアム・オートモティブ・グループ)と称しているが、その中で特にボルボのアメリカ国内生産にこだわるのは、やはりボルボが「ヨーロピアンカー」というよりは「安全重視のブランド」としてのイメージが強いため。
また、ボルボの収益性がPAG全体に持つ意義が大きく、為替の変動にも国内生産を加えることでヘッジをつける、という意味合いもある。
実現は時間の問題、と言われるボルボの国内生産で、PAG全体の戦略も変化することになりそうだ。