【新聞ウォッチ】三菱自動車、別の欠陥でも死亡事故、1年半以上放置

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年5月20日付

●日産ディーゼル402億円の赤字、減損会計などで(読売・11面)

●三菱自動車、別の欠陥でも死亡事故、クラッチ系統など対策とらず放置(朝日・1面)

●三菱自動車再建策、大株主3社で1200億円増資、グループ各社300億円引き受けへ(産経・9面)

●三菱自赤字1000億円超に、07年黒字化目指す(東京・3面)

●国土交通省、CO2削減達成困難に、自動車など新対策必要(東京・3面)

●タクシー運賃も規制緩和、国交省7月メド(日経・1面)

ひとくちコメント

「ハブ」の欠陥によるタイヤ脱落事故で前会長らが逮捕された三菱自動車。今度は大型トラックで02年10月、山口県内でクラッチ系統部品の不具合が原因で運転手が死亡する事故が起きていたことがわかった。きょうの朝日が1面準トップで取り上げたほか、各紙も社会面などで報じている。

同社は20日にも、同部品に欠陥があったとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出を発表するが、リコールまで1年半以上放置されていたことになる。同じクラッチ部品が原因のトラブルは50件以上に上り、死亡事故も含め人身事故も数件あった。しかし、三菱側はタイヤ脱落と同様に国交省に報告していなかった。

あすは、三菱自動車が新再建計画を発表するが、旧経営陣のこととはいえ、安全に対する姿勢が改めて問われることになろう。

《福田俊之》

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