ストラーダ『HS400』は、テレビチューナーを内蔵したジャンクションボックスにすべての配線を集約し、オンダッシュ型モニターと同じサイズの本体にはケーブル1本で結線するようになっている。
GPSアンテナやVICSビーコンから伸びるケーブルなどは、一度ジャンクションボックスに集約されるが、この配線レイアウトのおかげで既存のカーオーディオとのシステムアップが、じつに行ないやすくなった。
ジャンクションボックスには、オーディオ入出力用のRCA端子が用意されている。既存のオーディオがCDチェンジャーなどとの接続を可能としていて、AUXからの音声入力を受け付けるものであれば、ケーブルを介して接続することで、HS400で再生するMP3ファイルを高音質で楽しむことができる。
汎用性の高いRCA端子による接続なので、メーカー純正のオーディオシステムをそのまま活用することもできるし、輸入車のように1DINしかスペースが確保できないクルマであっても、DINを使わずにナビシステム(HDDによるエンターテイメントバンク)も追加できる。
HS400の登場に合わせ、パナソニックからはDVD再生を可能としたヘッドユニット『CQ-DMR993D』が発売されている。これと組み合わせることによって、HS400のモニターを使い、DVDビデオの再生を可能とするシステムを作り上げることも可能だ。
オンダッシュ型のHS400、そして1DINタイプのマルチヘッドユニットによって、2DINのスペースを必要とせずにDVD/CD/MD、そしてMP3にMPEG4まで再生できる環境を作り出すことができるのだ。今までは2DINタイプのAVN一体型でしか、なし得なかったことが1DINスペースしか必要としない。システムアップをあきらめてきた輸入車オーナーにはとくにお勧めしたい。
そしてこのシステム。実際に使ってみると「無敵!」という以外の言葉が出ない。車内に持ち込めるメディアほぼすべてに対応するのだから当然といえば当然なのだが、こうしたシステムが苦労なく組めるというところにHS400のスゴさ、そして素晴らしさが隠されている。