●新型車攻勢でアップ率を維持する
「180」計画のゴールまで、残り半年を残して一般海外は目標を達成、米国は2万台のショート、日本と欧州は目標の半分程度ということになる。
04年度のグローバル販売目標は前年比10.5%増の338万台。一見、360万台に対して大きくショートするように見えるが、05年9月までの残り半年も04年度の増加率で進めば360万台には到達する。
しかも、今年度の新モデルは「後半に集中する」(ゴーン社長)ことになっており、360万台目標のカウント期間である04年10月以降に貢献する見込み。4月下旬の決算発表の席で、ゴーン社長が100万台の増販について「疑義をもっている人もいるだろうが、必ず達成できる」と自信を表明したのは、そうした読みからだろう。
地域別では、米国と一般海外は各30万台増という目標への到達が確実となってきた。米国はフルサイズピックアップ市場への参入など、新モデルの投入が奏効し、今年1−3月の販売は前年同期比で33.2%増と快走している。
04年度の年間計画は100万台と、初の大台突破を掲げている。米国市場自体も堅調に推移しており、決して高いハードルではない。
一般海外の04年度目標は前年度比18.2%増の97万台で、01年度の実績にちょうど30万台が上乗せされたラインとなる。中国合弁・東風汽車の生産本格化による販売増、無関税枠が増加するメキシコでの上乗せなどを狙っている。「180」計画の最終コーナーとなる05年度前半にも、一般海外と米国の伸びが持続できるか否かが、100万台増のカギを握る。
1/3●目標達成へのペースは遅いようだが……
2/3●新型車攻勢でアップ率を維持する
3/3●欧州では降参、日本はこれから挽回