【新聞ウォッチ】仏の顔も三度、奥田会長が三菱自動車に「喝!」

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年5月11日付

●世界クラブ選手権、トヨタ杯拡大で合意、FIFA会長語る(読売・20面)

●日本海沿岸、狙われる船外機ロシア人相次ぎ逮捕(読売・33面)

●ワーゲン車リコール3件、報告遅れ、国交省が改善指示(読売・33面)

●トヨタの懐、上、純利益一兆円、稼ぎの源泉、世界へ攻勢、足元節約(朝日・9面)

●「会津」「伊豆」車ナンバーOK、06年度にも導入(朝日・34面)

●三菱ハブ、7件偽データか、摩耗、基準に合わせる(朝日・35面)

●三菱自「改良型ハブ」虚偽報告、国交省製造実態なし(毎日・1面)

●トヨタ紡織が合併新社名に、社長は本並氏(毎日・8面)

●三菱自会長聴取へ、タイヤ脱落参考人で(毎日・27面)

●光岡自動車、新型電気自動車を開発、1充電100キロ走行(産経・8面)

●三菱自動車の再建、なるか脱グループ頼み(東京・9面)

●スズキ・中・印でも新型車、日欧と同時生産、年40万台目標(日経・1面)

●経団連会長、「株価下落悲観せず」(日経・5面)

●三菱自人員受け入れ「トヨタ、すぐは無理」経団連、処分も発表(日経・11面)

●ホンダが韓国販売開始、日産も来年参入発表へ。トヨタ先行日本勢競う(日経・13面)

ひとくちコメント

日本経団連の奥田碩会長は、宇佐美隆・三菱ふそう元前会長ら7人が逮捕されるなど一向に改まらない三菱自動車の企業体質について、「経団連は安全性確保を訴え続けてきたが、こうした事件が起き誠に遺憾」と述べたという。

また、経団連は三菱自動車に対し、当分の間の活動自粛と常任理事辞任の処分を通知した。定例会見で述べたもので、きょうの産経など各紙が取り上げている。

三菱への処分は1997年の総会屋への利益供与での活動自粛処分、2000年のリコール隠しでの常任理事辞任に次いで3度目となる。

同社は総会屋への利益供与で逮捕された中心人物をいまだ常務執行役員(管理本部長)として起用し続けているが、その本部長は岡崎洋一郎会長兼社長と三菱重工では“同期の桜”という間柄。今回の改革でもサポート役を務めており、若手社員からもヒンシュクを買っており、近く発表の新体制での処遇がポイントになるだろう。

《福田俊之》

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