ホンダは10日、米国アラバマ工場(HMA)の第2ラインがこのほどSUV『パイロット』をラインオフ、稼働開始したと発表した。車両組立てとエンジン生産を同期化した年15万台のラインで、投資額は4億2500万ドル(約480億円)。
HMAの第2ラインは、やや頭打ちになっているホンダの米国販売を打開する拠点と位置付けられており、ピックアップ型の新モデル『SUT』の生産も予定されている。開所式に出席した福井威夫社長は、「HMAはホンダが北米の顧客の期待に応えていくうえで、欠かせない重要な拠点に成長した」と挨拶した。
HMAは2001年11月に稼働し、ミニバン『オデッセイ』(日本名『ラグレイト』)を生産している。05年末までには2ライン合計で年30万台のフル生産に入る。HMAの能力増により、ホンダの北米4輪車生産能力は140万台となった。