LM-GTクラスにポルシェ『911GT3』で出場するチョロQレーシングでは、初参戦ということで控えめなコメントが聞かれた(19日、ルマン24時間耐久レース参戦会見)。渦尻栄治監督は「とにかく完走して、次に繋がるデータを得たい」と謙虚な姿勢を崩さない。
『チョロQ』といえばご存知のように、タカラが発売するプルバック式ゼンマイを持つミニカーだが、タカラとモータースポーツとの関わりはけっこう深い。チョロQブランドは古くからワンメイクレースへのスポンサードをしており、また昨年はタカラが美祢サーキットの経営権を取得するなど、積極的にモータースポーツ界への関与を深めている。
また渦尻監督はチョロQモータースで販売している電気自動車『Qi』(キューノ)の販売・メンテナンスを行なうコックス株式会社の代表を務めており、今回のレースでも、同社がVW車のチューニングやレース活動、あるいはレーシングカーのメンテナンス等で培ったノウハウを活用することになる。
ドライバーは黒澤治樹、西澤和之、織戸学の3名。LM-GTクラスでは主にヨーロッパから多数のプライベーターが参加するが、「ポルシェをはじめ、フェラーリなどすべてのチームがライバルだ」と渦尻監督。
第72回ルマン24時間レースは6月12日午後4時(日本時間同日午後11時)にスタートする。