ホンダは、世界初の前・後輪の駆動力配分制御と後輪左右駆動力の独立制御により、走行状況にあわせて四輪全てに最適な駆動力を瞬時に自在に配分する四輪駆動システム「SH-AWD:Super Handling All-Wheel-Drive」を開発、1日発表した。
SH-AWDは、ドライバーのステアリング操作に忠実な旋回性能や高い車両安定性を実現するシステムだという。今秋発売のアキュラ『RL』(北米)とホンダ『レジェンド』(日本)より採用する。アキュラRLのプロトタイプは7日から始まるニューヨークモーターショーに出品される。
SH-AWDは、ドライバーの運転操作や走行状況から最適な前後左右輪への駆動力配分を判断する。リアディファレンシャル内の「ダイレクト電磁クラッチ」により前後配分を30:70から70:30の間で、さらに後輪左右配分を100:0から0:100までの間で無段階に制御する。
駆動力を前後に走るためだけでなく旋回にも利用することで、運動性能の向上をめざした。