【神尾寿のアンプラグドWeek】ドコモ、パケット料金定額制は最安値にあらず!?

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3月24日、NTTドコモは都内で記者会見を開き、かねてから噂されていたパケット料金定額制サービス「パケ・ホーダイ」を発表した。6月1日から提供される。

ドコモのパケ・ホーダイのオプション料金は月額3900円。すべてのFOMA端末で利用可能だが、音声料金プランとして「FOMAプラン67」(月額6700円)以上の加入が条件になる。

パケット料金定額制で先行したauは、オプション料金は月額4200円とNTTドコモより高く、新3Gサービスの「CDMA 1X WIN」端末しか対応しないが、音声料金プランに制限はない。

NTTドコモの立川敬二社長は今回の料金プランについて、「以前から定額制の検討をしていたが、FOMAのネットワーク制御技術により実現が可能になった」と語る。

今回のネットワーク制御では、同じ基地局を使うエリアでデータ通信量が増えて混雑してきた場合、パケ・ホーダイのユーザーのデータ送受信スピードが低く抑えられ、利用量が一時的に制限される。非定額制のパケット料金プランのユーザーの方が、混雑時はパケット通信利用の優先権が高くなる。

ドコモのパケット料金定額制は本当に安いのだろうか。auのCDMA 1X WINと比較してみた。

まずドコモはFOMAプラン67以上の加入を条件にしているため、音声基本料6700円とパケット料金定額オプション料金3900円がかかる。

さらにFOMAでは、CDMA 1X WINでは標準サービスの「留守番電話」と「デュアルネットワークサービス」(旧世代携帯電話の基地局設備を使って利用可能エリアが広がるサービス)がオプション扱いで、別料金がかかる。

これにiモード基本料150円がかかる。合計は1万1450円だ。

一方、auのパケット料金定額制は音声料金プランの制限がないので、「プランSS」(月額3900円)から組み合わせられる。

ここに留守番電話サービスなども含まれるので、基本オプションとして必要なのはEZweb基本料300円のみ。パケット料金定額オプション料金4200円を組み合わせると、月8400円からパケット料金定額制が利用できる計算になる。

料金プラン67以上でしかパケ・ホーダイが利用できない点について、立川社長は「総額は1万円を超えるが、1年割引やファミリー割引など各種割引サービスは適用できる。割引を使えば総額でも月8000円程度のはず」と割高感を否定した。

しかし、同様の割引サービスはCDMA 1X WINでも利用できる。メールやコンテンツなどパケット通信をメインで使い、音声通話の利用が少ないユーザーにとっては、ドコモよりauの定額制の方が敷居が低く、使いやすい。
 
また、CDMA 1X WINの音声料金プランをFOMAプラン67と同価格帯の「プランM」(月額6900円)にあわせた場合でも、基本オプションの充実が奏功し、トータルの金額は月1万1400円。ドコモの定額制よりも合計金額で50円安い。

今回の試算では1年契約割引やファミリー割引、無料通話分や通話料の価格差は考慮していないが、それでもドコモの定額制料金が総額で考えれば必ずしも「最安値」にならない事がわかる。さらにCDMA 1X WINの通信スピードは最大2.4Mbps、900iを含むFOMAは最大384Kbpsだ。

パケ・ホーダイは今パケ死しているドコモユーザーにとっては福音になるだろう。既存のFOMA端末すべてで利用できる点も評価できる。しかし、ケータイ利用の中心が音声からデータ通信にシフトする中で、音声料金プランに縛られるパケ・ホーダイの考え方は時代錯誤だと言えるだろう。
《神尾寿》

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