日本自動車工業会の宗国旨英会長の定例会見が18日、都内の自動車会館内で開かれ、今や“時の人”だけにテレビ各社などの取材陣が多く詰めかけた。
会見では東京証券取引所の会長候補とされていることについての質問があったものの、宗国会長は「自工会の会見の場なので控えたい」と、遮った。
会見後、記者団に再度コメントを求められた宗国会長は「公式な要請はいただいていないし、ホンダの中でディスカスしたこともない」と、述べるにとどまった。
東証は16日の取締役会で元副理事長の鶴島琢夫氏の社長就任を内定したが、会長ポストの新設は棚上げとなっている。ホンダでは、取締役経験者は他企業の専任役員にはならないという暗黙の了解があるだけに、東証にとって宗国氏の会長招聘は極めて困難といえる。