トヨタのクルーズコントロールは自動停止を実現

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渋滞時など低速域での走行で前方のクルマに自動で追従して走行するレーダークルーズコントロールは、昨年12月に日産自動車が技術発表しており、今年秋に発売する新型『セドリック/グロリア』に設定される。日産とトヨタの方式の最大の違いは、トヨタは自動停止することだ。

安全技術として、衝突の危険を検知し自動ブレーキがかかる技術はホンダやトヨタが実用化してきた。しかし、これまで完全停止の自動ブレーキは、事故の際の責任問題や他の事故を誘発するおそれがあるとして国土交通省が禁止してきた。このため、日産のシステムでは、自動で減速するものの、前方車に近付いても警報を無視してブレーキを踏まなければ最終的には衝突してしまう。

国土交通省は16日、技術指針を改訂し、自動ブレーキで完全停止してから3秒以内に自動ブレーキは解除される場合の自動完全停止を認めた。これを受けてトヨタは、レーダークルーズコントロールによる完全停止を初めて実用化する。

トヨタのシステムは、前方のクルマが停止して、自車が衝突の危険性がある距離まで近付いた場合、警報を鳴らしてブレーキを促し、それでも近付いた場合にブレーキを自動で制御して、最後は衝突する前に完全停止する。ただ、急ブレーキには対応していない。

自動車は自動運転に向けて、また一歩近付いた。

《レスポンス編集部》

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