前橋地検は26日、パソコンを使ってナンバープレートの偽造を繰り返していたとして、別の詐欺罪で起訴されていた34歳の男と、36歳の女を道路運送車両法違反(不正使用等の禁止など)の罪で同日までに追起訴したことを明らかにした。2人は容疑を認めているが、偽造したナンバープレートの数については正確な数がわかっておらず、警察が今も裏付け捜査を進めているという。
前橋地検によると、この2人は実際のナンバープレートを使って作った型枠を用いて、ポリエステル製のベースプレートを作り、そこにパソコンで作った文字を貼り付けるという手口でナンバープレートを偽造していたことがわかっている。
偽造したプレートはポリエステルであるため、実際のナンバープレートとは質感も違うのだが、遠目で見ている限りは違いが全くわからず、文字に関しても同じ書体、同じ色を使っているため、Nシステムやオービス(速度違反自動取締機)などに装着されているCCDカメラでは、実物と同じように読み取ってしまうようだ。
いずれも同番号のプレート4枚がこれまでに発見されているが、偽造品を量産できる体制になっていたこともわかっており、警察では2人が偽造されたプレートを販売していた可能性もあるとして裏付け捜査を進めており、別の犯罪に使われていないかについても確認を急ぐ方針。