気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年1月8日付
●NY円一時105円台、3年4カ月ぶり(読売・1面)
●ビッグ3逆襲なるか。米自動車市場 新型車を大量投入 好調日本勢、シェア拡大に自信(読売・9面)
●ワゴナーGM会長「円相場90円に近づくべきだ」(読売・9面)
●新型燃料電池車、ホンダ 日米で来年発売(読売・9面)
●ヤマハ発、決算期変更、集中3月から12月に「好調業績、目立たせたい」(朝日・13面)
●ホンダ、福井威夫社長「現場、現物、現実ベース」埼玉製作所で年頭あいさつ(朝日・13面)
●電動「パッソル」苦戦「環境重視」でヤマハ発、知名度アップに懸命(毎日・10面)
●「レクサス」にハイブリッド型、高級車で世界初、年末に米で発売(毎日・11面)
●豊田合成、松浦剛社長「車の安全性高め、死者激減を」(東京・8面)
●タクシーも“レディファースト” 深夜利用、乗務員も女性で対応、神奈川で運行試験、国交省(東京・28面)
●日産、業績連動型賞与、一部一般社員も、今春から(日経・10面)
●最高益企業の研究 デンソー、全方位戦略が結実(日経・17面)
ひとくちコメント
ヤマハ発動機が来期(04年度)から決算期を3月から12月に変更するという。きょうの朝日などが取り上げている。
きのう、都内で行われたヤマハ発動機の新年会見で長谷川至社長は「連結売り上げの8割以上が海外で占めており、グローバル化を一層推進していくには暦年の方が年ごとの実績がわかりやすい」などと変更の理由を述べた。
日本では企業の決算は大半が3月期に集中しているが、これは決算発表後に開かれる株主総会との関係が深い。つまり、業績が悪化したり、不祥事などが起こっている場合、総会でやり玉に挙げられやすいため「みんなで渡れば……」との後ろ向きの理由で集中するケースが多かった。
ところが、ヤマハでは「集中期だと、せっかくの好決算でも目立たない」と前向きの発想で決算期の変更を決めたという。今期は連結売上高が初めて1兆円突破するなど絶好調なのだが、この先どこまで続けられるのか……。