警視庁は18日、ワックスを塗るなどしてナンバープレートの表記を見えにくくしたクルマを使い、ひったくり事件を起こしていたとして55歳の男を窃盗容疑で逮捕した。男は東京都世田谷区内を中心に同様の犯行を200件も起こしていた疑いももたれている。
警視庁・捜査三課の調べによると、この男は今月12日の午後6時20分ごろ、埼玉県川越市霞ケ関北の市道を歩いていた57歳の女性の背後からライトを消したクルマで接近し、追い越す際に女性の持っていた現金1万3000円などが入ったハンドバッグを奪った疑いがもたれている。
男は犯行の際、クルマのナンバープレートに白色の液体ワックスを付着させ、ナンバーを見えにくくした状態で犯行を重ねていたが、同様のクルマを使った犯行がこれまでに東京都内で多発していたことから、犯行直後の目撃情報にあった車種を総ざらいした結果、犯行への関与が発覚したようだ。
逮捕された男は取り調べに対して「スリルを求めてやった」と供述。東京都内の環状8号線沿いで発生した200件のひったくりについても、大筋で容疑を認めているという。