日産は11月末のサンクスギビングホリデーから本格的に『タイタン』ピックアップの宣伝を始めるが、それに先立って価格が発表された。
ベースモデルは2万2400ドルから、4WDのクルーキャブの3万4200ドルまで。オプションなどを入れると最高級グレードでは4万ドルを超えるが、ビッグ3のピックアップと比較しても2600ドルから4200ドル低めの設定だ。
これはビッグ3にとってかなり頭が痛いこと。というのも、数年にわたるインセンティブなどの影響で、ビッグ3では普通乗用車では利益を出せていない。ピックアップとSUVが唯一残されたドル箱なのだ。
ビッグ3ではもちろんピックアップにもインセンティブを適用しているが、その額は2500ドル程度。一方で2001年と比較してピックアップは平均で4000ドル値上がりしている。つまり、インセンティブの陰で巧みに利益を出して来た。それが、日産によって見事にくつがえされることになりかねない。
日産は来年1年でタイタンの売り上げ10万台を見込んでいるが、これが達成される可能性は高い。カーバイヤーの動向を調査しているサイトでは、現在フルサイズピックアップに乗っているユーザーの3割以上がタイタンに興味を持っている、という報告もあり、ビッグ3にとってはかなりの脅威になりそうだ。