【新聞ウォッチ】奥田会長、不快感「聞いていなかった」---JH総裁人事

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2003年11月14日付

●道路公団総裁に近藤氏、参院議員元伊藤忠常務「脱官僚」41年ぶり、民営化へ組織立て直し課題(読売1、2、3、4、11面)

●富士重工と資生堂が提携、車の芳香剤開発(読売・13面)

●三菱自動車社長に聞く、北米のミス影響一時的、台数よりも利益を追求(朝日・12面)

●日本カー・オブ・ザ・イヤー、富士重工「レガシィ」に(毎日・8面)

●溶接不備でダイハツ「ムーヴスローバー」リコール届け出(毎日・30面)

●「人民元は安定第一」宗国旨英・ホンダ会長(産経・9面)

●運転中の携帯電話罰則、道交法改正 検察庁方針 使用発見すぐ摘発(日経・1面)

●三菱商事、シェル、天然ガスから液体燃料、自動車に使用実験(日経・13面)

●自動車走るコンピューター、すべて電子制御(日経・17面)

●横浜ゴム、経常益15%減 9月中間、原料高騰響く(日経・18面)

●自動車ボンネットの衝撃緩和、今年度中に新基準、歩行者事故減少へ国交省(日経・42面)

ひとくちコメント

日本道路公団の総裁人事は、「藤井総裁更迭」から1カ月余りを経過、ようやく伊藤忠商事元常務で参院議員の近藤剛氏を起用することで決着した。きょうの各紙は、すべて1面トップで掲載、関連記事を数ページにわたって取り上げている。

小泉首相が官僚OBを起用しなかった点はそれなりに評価したいが、「民間企業出身の国会議員」というところに難産を物語っている。後任選びは日本経団連の吉野浩行副会長(ホンダ相談役)への打診から始まったが、あっさり固辞。財界も人材難から決め手に欠き、積極的な関与は避けてきた。

このため、日本経団連の奥田碩会長はきのうの夕刻まで「何も聞いていなかった」(毎日)そうだ。近藤氏は、政界に対する影響力を強めようとオール財界が永田町に送り込んだ人物。その財界「代表」議員を失った戸惑いのほうが大きく「もっと慎重に決めてもらわないと困る」と不快感をにじませたのはせめても抵抗だろう。

《福田俊之》

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